10月20日長野県東御市に日本でただ一つの高地トレーニングプールが完成しました。
全天候型400mトラック・林間ジョギングコース・トレイルランコース・宿泊施設、そして10月20日に竣工した屋内プール施設を揃えた「GMOアスリーツパーク湯の丸」です。
陸上練習場には、これまでにもMGCでも活躍した大迫選手や神野選手が練習に訪れていました。
「大迫傑、競泳代表が集う“虎の穴”。高地合宿地として躍進する東御市。」
陸上練習施設に加え、プール施設が竣工し、多くのアスリートが利用できる施設が完成したことになります。
高地トレーニングプール施設ができた背景
これまで国内には高地トレーニグプールが無く、選手達は海外でプールを借りて練習を行ってきました。また海外の高地トレーニング合宿に参加できる選手は協会から選ばれた一部の選手しか参加できませんでした。
そこで、地の利を活かして、東京から約2時間半で高地の負荷をかけてトレーニングできる環境を提供できないかと取り組みを始め、完成したのがこの「GMOアスリーツパーク湯の丸」です。
この施設により、多くのトップアスリートが移動や食事の負荷無く練習に取り組める環境ができました。
そして、花岡市長はトップの選手だけでなく、一般の競技を楽しむ人がここでトレーニングに取り組むことで、多くの人が湯の丸に訪れ、地域活性化を実現できると考え、このプロジェクトの先頭に立って取り組んで来られました。
トップアスリートだけでなく多くの方が利用できる施設に
竣工式ではたくさんの方々からコメントがありました。
日本水泳連盟会長の青木剛さんからは「トップクラスの選手だけでなく、ジュニア選手・パラリンピアンが高地で練習できる環境ができ、日本水泳界にとってとても貴重な施設になる。この湯の丸から世界で活躍する選手がうまれることを期待しています。」と挨拶がありました。
中でも特に印象に残ったのは、内閣官房東京オリ・パラ競技大会推進本部事務局長 平田竹男さんの言葉で、「東御市で高地トレーニングをして、そのまま東京オリンピックに出場する」ことを可能にできないかと競泳日本代表平井コーチとともに考えたのが始まりだったということ。
また、東京大会からオリンピックとパラリンピックが並列になり「東京オリ・パラ」という言葉を創ったのは平田局長でした。アスリートファーストで、隔たりのない大会を実現するために、この場所もそれを体現した場所にしたかったと想いを語っていただきました。
泳ぎ初めに参加したパラリンピック選手の成田真由美選手(アトランタ、シドニー、アテネ、北京大会に出場)もその隔たりのない施設を構想段階から一緒に作って来られたお一人で「車椅子のままプールから更衣室へ・シャワールームも車椅子で入れるように作ることができた。そして洗面台の高さや、ロッカーサイズまで障害者の目線を取り入れた設計になりました。」と感想を語っていただきました。
目線は上に!「日本でもっとも標高の高い水泳教室」の開催
これからはこの光景が生まれるんだなと感じたのは、長野県の小中学生を対象に開かれた「日本でもっとも標高の高い水泳教室」でした。
そこでは、泳ぎ初めに参加した株式会社オーエンス所属の竹田涉瑚選手が長野県の小中学生を対象に指導をしていました。
「目線を上にあげて泳ぐと力が出る。水泳だけでは無くて、普段の生活でも目線を下に向けて歩くと心が沈みますよね。普段から頑張りたい時は目線を上にあげてみましょう!」という指導がとても印象的でした。
屋内プールは個人の方もご利用いただけます。合宿等で貸し切りの場合もございますので、事前にご確認のうえご利用ください。
●開館時間 午前9時~午後6時
●利用料金
プール 高校生以上 1,000円/2時間
小中学生 500円/2時間
トレーニングルーム(プール建物内) 500円/2時間問合せ:東御市文化・スポーツ振興課 ℡0268-75-1455
※料金などは変更になる可能性があります、事前にお問い合わせをお願いします。
取材を終えて
「目線を上にあげて頑張ってみる」。
水泳の指導でもあり、人生の大切な指導でもありました。スポーツを通して技術だけでなく、様々なことが学べることがあるというのがスポーツの価値だと思いました。
そして、この場所で練習した人が、個人のベストを出したり、多くのメダリストが生まれたり、多くの笑顔が生まれることを楽しみにしています!
トップアスリートだけではなく、地域の子供達や多くのスポーツを楽しむひとの自己ベストを目指す場所になる、この場所をふるさと納税で応援することができます。
#湯の丸応援 2020を目指すアスリートを支援する 高地トレーニング施設整備事業をふるさと納税で応援!| ふるスポ!
是非応援してみてください。
当日の様子を写真で少し振り返ります。