2019年05月30日(木) レポート

ランナー・地域の方、みんなで作り上げたトレイルランニング大会 「Takahara Adventures Festival 2019」


ランナー・地域の方、みんなで作り上げたトレイルランニング大会 「Takahara Adventures Festival 2019」

5月18・19日に栃木県矢板市で初開催されたトレイルランニング大会「Takahara Adventures Festival 2019」にランナー約300人が集まりました。

コースは、栃木県県民の森 緑地記念公園から高原山を登って、県民の森 緑地記念公園へ帰って来る約30km。この大会の発起人は、矢板市出身の漆原 邦和さんです。

「ふるスポ!」はこの大会のふるさと納税でのエントリーで協力させていただきました。ふるさと納税された一部が、スポーツのまちづくりに活用されるということで、実際にどんな風に行われているのか、大会発起人の漆原さんや、自治体の方、ボランティアの皆さん、ランナーの皆さんにお話を伺いました。

大会開催に込められた想い

大会発起人の漆原さん

発起人の漆原さんは、アクティビティを提供する会社で働いていましたが、自身の生まれたまち矢板を盛り上げたいという想いで、アウトドアガイドやキャニオニングなど自然を体験するアクティビティを提供する会社を矢板市内に立ち上げました。

「日光と那須に挟まれた矢板は、どうしても通り過ぎられがちです。最近では、「おしらじの滝」など新しいスポットが出てきましたが、自然を体験する箇所が少なく、ツアーを組んでも中々人が集まらないこともあります。なんとか観光地じゃない矢板に足を運んでもらいたいと考えていました。」

そんな中、地元で奮闘している漆原さんに、2018年5月、「高原山でトレイルランニング大会を開いてみませんか?」と声がかかりました。

早速、試走会をして、ランナーからもとても良いコースという意見を聞き「これだけ良いところがある。是非多くの人に知ってもらいたい」という想いで、開催することを決めました。また、「栃木県県民の森公園や、高原山を走るだけではなく、家族で一緒に遊べるような大会にしよう!」と、これまで使われていなかった県民の森公園を活用し、様々なアクティビティを提供したり、市内の飲食店にも声をかけ、出展してもらいました。

地元商店のお店が出店。フェスのような雰囲気。
ランナーには、地元矢板の八方汁が振舞われた
フィールドアスレチック体験
ツリークライミング体験

自治体からみたスポーツイベントの開催意義


矢板市商工観光課の和気さんも漆原さんの支援者の一人。開催当日は、シャトルバスの誘導など、大会を外から支えていました。

「スポーツツーリズム推進のために地域資源を活かして、まちに接する部分は多く作っていきたい。こうやって多くのランナーが集まってくれている姿を見て、本当に嬉しい。自分たちの身近にあることを、外の人が体験して喜んでもらっている姿を見ると、地域の価値を再発見できる。」

「今回、市内の商店街から飲食店も出展をしてもらっているが、いつもと違う場所で経済効果が生まれていることもとても嬉しい。この大会をキッカケに八方が原を知ってもらって、また練習で使ってもらえればとても嬉しいですね!」と話していただきました。

地域のボランティアの皆さんも活躍!

ボランティア協力していただいた「創年ぶらぶらクラブ」の皆さん

普段は、デイサービス支援や、ミシン体験・そろばん体験など学校支援ボランティアをされている「創年ぶらぶらクラブ」の皆さん。矢板市で開催されているヒルクライム大会やマラソン大会などのボランティアにも積極的に参加されています。本大会では、ランナーの会場案内などで協力していただいてました。

皆さんからは、「ボランティアを通して誰かの役に立っていることは生きがいになっている」「こうして、サークルのみんなに顔を合わせる機会にもなって、高齢者の居場所づくりにはいいよね」との声を聞くことができました。

補給食を出すエイドコーナーもボランティアが大活躍!

ー大会運営は、地元のボランティアの方の協力なしでは成り立ちません。そんなボランティアを通して、生きがいを得たり、みんなで集まる機会に繋がったり、そういった部分でもスポーツが地域にあってよかったことになるのではと思いました。

ランナーの皆さんも大満足の大会!

楽しそー!

どのランナーも笑顔で走っている姿が印象的でした。

ゴールしたランナー

ゴールした皆さんが口を揃えて言っていたのは、とても景色が良くて、楽しかったという声でした。自然の中を走るトレイルラン。高原山の魅力を少しでも感じていただいたようでした。

中には、前日にご家族でフェスティバルに参加されている方もいました。「中々子供達に山を見せれる機会もないので、明日はお父さん一人だけ走りますが、みんなで楽しめるのはいいですね。」との声もありました。

前日のフェスティバルにご家族で参加するランナーも

大会当日、お父さんのゼッケンには家族の写真が!

取材を終えて

これまで活用されていなかった公園などを活用し、みんなが楽しむ大会を開催したことがとても意義のあることだと感じました。

大会は、第一回目。この大会自体もスタートラインについたところ。ふるスポ!はスポーツ×ふるさと納税で、大会の継続的な開催の支援に繋がることに少しでも力になることができればと思います。

発起人の漆原さんの笑顔、自治体の方の開催を迎えることができた安堵の笑顔、ランナーの大会を楽しんでいる笑顔を見て、みんなでこの大会を作っているような感じを受けました。

ふるスポ!も、少しだけその一員になったような気分でした。

開催おめでとうございました!来年はもっとパワーアップした大会を楽しみにしています!!

スポーツふるさと納税「ふるスポ!」はスポーツプロジェクトをふるさと納税で応援できるプラットフォームです。これからも地域の大会やチームなどを掲載していきます。是非チェックしてください!お気軽に問い合わせもお待ちしています。

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最後に大会の様子をダイジェストで。

スタート前には、招待選手の齋藤 美紀選手や、星野 由香理選手から「楽しみましょう!」とランナーへメッセージ。
スタート!!!!
続々とゴール!!お疲れ様でした!

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